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バング & オルフセンがクラシックなターンテーブルを新しく復刻

Beogram 4000の拡大ライフスタイル

デンマーク生まれのバング & オルフセンは、復刻プログラムの一環として、往来のレコードプレーヤーの象徴的なBeogram 4000ターンテーブルを蘇らせました。

Beogram 4000

バング & オルフセン (Bang & Olufsen)は、オーディオ市場の頂点に立ち続けてきました。1925年に設立されたデンマークのバング & オルフセンは、今でも商品デザインへの強いこだわりで知られています。1960年代以降、数名のデザイナーが、幾何学的なフォルムとシンプルな操作面を強調してデバイスの複雑さを隠すことで、オーディオデザインの新しい存在価値を形成しました。

バング & オルフセンのデザインを代表する2人は、故ジェイコブ・ジェンセンとデビッド・ルイスで、ジェンセンは1972年に発売されたBeoGram 4000を開発しました。同年、MoMAのパーマネント・コレクション(永久収蔵品)に選ばれたジェンセンは、バング & オルフセンのエンジニアと協力して、洗練されたアルミニウム製の筐体に、当時独自の電子制御式パラレル・ピックアップ・アームを搭載した技術的に魅力的な機械を製作しました。BeoGramの名は1990年代にレコードプレーヤーの製造を中止するまで、レコード市場に大いに関与していました。

今回、バング & オルフセンの新しい「クラシック」部門の一環として、デンマークの工場で情熱を注ぎ、復元、アップデート、改良が施された4000が95台限定で復活しました。「これは試験的なプロジェクトですが、将来的にはより多くの製品を対象にしていきます」とバング & オルフセンのグローバルプロダクトマネージャーはこう話しました。「私たちの復刻プロジェクトを支援するために情熱的な方々が存在していることは知っています。将来的にはさらにサポートしたいと考えています。」

分解されて修復されるBeograms 4000

ここ数年、同社は古いBeoGramsを買い取った物を工場に送り、その後各ユニットは分解され検査された後、独自のサービス改修計画が行われます。シグネチャーであるアルミ製プラッターを含む主要な部品は、再加工されて洗練され、暖かみのある金色のシャンパン色の新しいコーティングが施されました。また、バング & オルフセンの職人たちは、このユニットのために新しいライトオーク材の筐体を作成しました。これは、バング & オルフセンの現代的な製品ラインと美的に調和し、クラシック・ベオグラムをオリジナルとは一線を画すものです。アクリル製ダストカバーは、ピックアップカートリッジと同様に交換されています。

「ノスタルジーを超えて、数十年先まで使える製品を作りたかったのです」とハンセン氏は言います。ケースには新しいケーブル配線とエングレーヴィングが追加され、95台のユニットはそれぞれ番号入りのオーク材とアルミニウム製のプレゼンテーションボックスに入っています。オリジナルの4002モデルが1974年にデビューしたとき、エンジニアは将来的な電源のアップグレードのためのスペースを残しました。Classic 4000はこの先見の明を最大限に生かし、その隙間に新しいプリアンプを取り付けることで、ターンテーブルをバング & オルフセンの既存のスピーカーシステムに直接接続することができるようにしました。

現在、レコードが復活の兆しを見せています。先月、イギリスではレコードが1980年代以来初めてCDを抜いたとの報道がありましたが、ストリーミングの統計と比較すると、どちらも大海原の一滴に過ぎません。とはいえ、物理的なフォーマットの物質性は、それらを再生するテクノロジーと密接に関係しており、バング & オルフセンはモダニズムとオーディオの忠実さを見事に融合させ、その魅力を失うことはありませんでした。「レコードから始めるのは当然のことでした」とハンセン氏は言います。「結局のところ、私たちはこれをチャンスだと考えています。人々が購入する量は減ってますが、選ぶ際にはより慎重になっています。長持ちするものを求めているのです。クラシック・プログラムは、私たちがその領域で存在するための助けになるでしょう。」

(Wallpaper記事より)

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